星野耳鼻咽喉科内科 睡眠呼吸センター

睡眠時無呼吸症候群の治療・検査 阪神西宮駅すぐ

安らかな睡眠で快適な生活
  ごあいさつ診療案内院内ツアー記事一覧求人募集Drスターフィールドお気に入りサイト サイトマップ TOP
 TOP治療するにあたって内科の病気
■いびき・睡眠時無呼吸症候群の原因
■睡眠時無呼吸症候群の症状
■小児の睡眠時無呼吸症候群
■内科合併症とメタボリック症候群
■検査・診断・治療の流れ
■いびき・睡眠時無呼吸症候群の検査・診断
■CPAP治療
■肥満治療(CPAP離脱)
■耳鼻咽喉科的治療 手術
■歯科的治療(マウスピース)
 

 

内科の病気

高脂血症

 

高脂血症とは?

 高脂血症とは、血液中の油(脂質)が異常に増加した状態をいいます。血清中には多くの種類の脂質が存在していますが、一般にはコレステロールと中性脂肪(トリグリセライド)を診断指標として使っています。「水と油」というように、通常、油は水に溶けません。血液も水と考えれば、油(脂質)はどのようにして血液中で溶けているのでしょうか。蛋白質は水に溶けるので、脂質は蛋白質と結合した「リポ蛋白」という形で血液に溶けています。
 血中のコレステロールは食事からはいってくるものが約1/3、残りの2/3は自分の肝臓で合成されているものです。血中のコレステロール全体の濃度を総コレステロールといい、その中に含まれる動脈硬化を促進する悪玉コレステロールをLDLコレステロール、動脈硬化には予防的に作用する善玉コレステロールをHDLコレステロールといいます。
 中性脂肪は食事からくるものと、肝臓で作られているものがあります。中性脂肪の多いかたの血清(血液の上澄み)は白くクリームのように濁っています(写真)。いかにも血液ドロドロの印象です。コレステロールが高いかたでは、血清は見た目には異常がありません。

写真:高脂TG血症血清

高脂TG血症血清写真
   

どこからが高脂血症か

高脂血症の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)
 高コレステロール血症  総コレステロール  ≧220mg/dl
 高LDLコレステロール血症  LDLコレステロール  ≧140mg/dl
 低HDLコレステロール血症  HDLコレステロール  <40mg/dl
 高中性脂肪(トリグリセライド)血症  中性脂肪  ≧150mg/dl

日本動脈硬化学会、動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002

   

高脂血症はなぜ治療するのか

■動脈硬化の予防
 脂質代謝異常が動脈硬化の発症・進展に強くかかわっています。
これを正常化することは、脳卒中・心筋梗塞などの動脈硬化性疾患を予防し、健康寿命を延ばします。過剰な悪玉コレステロール(LDL)は酸化変性して酸化LDLになり、動脈硬化の原因となります。酸化LDLは動脈の内皮細胞機能を低下させて血管を拡張しにくくしたり、血管壁に沈着したり、血管壁で炎症を引き起こしたりして動脈硬化を作っていきます。高中性脂肪血症はインスリン抵抗性と合併して、動脈硬化を促進しています。
 
■膵炎の予防
 中性脂肪が著しく上昇(1000mg/dl以上)すると膵炎を併発することがあります。
 
■黄色腫
 眼瞼・アキレス腱などに発生する黄色調を呈する結節、丘疹あるいは斑。高脂血症がなくても発生することがあります。
 
   

どこまで下げればよいのか?

 血中コレステロールの至適レベルは160〜180r/dlと推定されていますが、高脂血症にかたを皆ここまで一律に下げるのではなく、高脂血症以外の主な冠動脈疾患の危険因子をどの程度合併しているかによって、目的のレベルを決めています。(下図)
◆LDL-C値以外の主要冠危険因子数により分けた6群の患者カテゴリーと管理目標値
患者カテゴリー
脂質管理目標値(r/dl)
その他の冠危険因子の管理
 
冠動脈
疾患
LDL-C以外
の主要冠
危険因子*
TC
LDL-C
HDL-C
TG
高血圧
糖尿病
喫煙
A
なし
0
<240
<160
≧40
<150
高血圧
学会の
ガイド
ライン
による
糖尿病
学会の
ガイド
ライン
による
禁煙
B1
1
<220
<140
B2
2
B3
3
<200
<120
B4
4以上
C
あり
 
<180
<100
(日本動脈硬化学会、動脈硬化性疾患診療ガイドライン2002)
TC:総コレステロール、LDL-C:LDLコレステロール、HDL-C:HDLコレステロール、TG:トリグリセリド
冠動脈疾患とは、確定診断された心筋梗塞、狭心症とする。
*LDL-C以外の主要冠危険因子:加齢(男性≧45歳、女性≧55歳)、高血圧、糖尿病(耐糖能異常を含む)、喫煙、冠動脈疾患の家族歴、低HDL-C血症(<40 mg/dL)原則としてLDL-C値で評価し、TC値は参考値とする。
脂質管理は先ずライフスタイルの改善から始める。
脳梗塞、閉塞性動脈硬化症の合併は「B4」扱いとする。
糖尿病があれば他に危険因子がなくとも「B3」とする。
家族性高コレステロール血症は別に考慮する。
   

特殊な型の高脂血症

  ここでは、比較的多く見られる、高脂血症の特殊型を2つ紹介します。
家族性高コレステロール血症
 LDLコレステロールが高値となる遺伝性疾患(常染色体優性遺伝)。
ヘテロ型(500人に一人)は総コレステロール値が300〜600r/dlに、ホモ型(100万人に一人)では600〜1200r/dlまでも上昇する。若年から心筋梗塞など動脈硬化性疾患を起こしやすい。
原発性高HDLコレステロール血症
 HDLコレステロールが正常以上に上昇(通常100r/dl以上)に上昇するもの。
日本での多くはCETP欠損症という原因によるものです。この場合のHDLコレステロールは高値でも長寿者は少なく、むしろ動脈硬化を進めやすいのではないかと思われています。動脈硬化を抑制するHDLの至適濃度は60r/dl付近と推測されています。
   

高脂血症の治療

 高脂血症治療の最大の目的は、LDLコレステロールを下げ、中性脂肪を下げ、HDLコレステロールをあげることで、動脈硬化性疾患の発症を予防することです。肥満が基礎にあるかたは、食事・運動療法によって減量が成功すると、多くの場合高脂血症も改善または消失します。
 
1.食事療法
  ◆高コレステロール血症の場合
へらす
コレステロール
一日300r以下、卵黄は週に2〜3個まで
動物性脂肪
(飽和脂肪酸)
脂の多い牛肉・豚肉、バター、ラードをへらす 
オリーブ油、なたね油、サフラワー油はよい
アルコール
一日に日本酒でお銚子1本程度まで
塩分
一日7g以下
ふやす
食物繊維
野菜、きのこ、こんにゃく、海草、豆類を積極的に
 
  ◆高中性脂肪血症の場合
へらす
総エネルギー量
炭水化物
(糖質)
主食を取りすぎない
果物・菓子はへらす
脂肪
脂の多い肉、油もの料理をへらす
ふやす
アルコール
禁酒
 
2.運動療法
 一日30〜60分の有酸素運動が有効。一日1万歩の歩行はHDLコレステロールを10mg/dl上昇させます。運動療法の実際は当ホームぺージの いびき 睡眠時無呼症候群の内科治療の運動療法をご覧ください(→内科治療)
 
3.薬物による治療(次項)
 
   

高脂血症の治療薬

1.主にコレステロールを下げる薬
■HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)

 肝臓の細胞内のコレステロール合成を抑制する最も強力なLDLコレステロー ル低下薬。血管壁に発生した動脈硬化巣(プラーク)を安定化させ、血栓症が起こるのを抑制する効果、中性脂肪の軽度低下作用もある。まれに筋障害を起すことがある。
     主な薬:メバロチン、リポバス、リピトール、ローコール

 
■プロブコール

LDLコレステロールを10〜20%低下させる、強力な抗酸化作用があり、動脈硬化のもとになる酸化LDLの産生を抑制する。中性脂肪低下作用はない。HDLコレステロールも低下させるが動脈硬化に対して悪影響はないとの報告が多い。
     主な薬:ロレルコ、シンレスタール

 
■陰イオン交換樹脂(レジン)
 消化管内でコレステロールを多く含む胆汁酸を結合し排泄を促し、コレステロールを低下させる。安全性は高いが、服薬量が多いのと便秘・腹部膨満感がかなり見られる問題がある。
     主な薬:コレバイン
 
2.主に中性脂肪を下げる薬
■フィブラート系薬
 肝臓で中性脂肪を多く含むVLDLの合成を抑制する。HDLコレステロールの増加作用、インスリン抵抗性の改善作用もあわせ持つ。
     主な薬:べザトールSR、トライコア、リパンチル
 
■エイコサペンタイン酸(EPA)
 イワシの油(魚油)からとれる成分です。肝臓でのVLDL合成抑制により主に中性脂肪を低下させます。作用は弱いが重篤な副作用がない。
     主な薬:エパデール
 
 
星野耳鼻咽喉科内科 睡眠呼吸センター  西宮市田中町3-1エイビスプラザ総合医療フロア
Copyright © 2005 Hoshino E.N.T.All Rights Reserved.