私が睡眠時無呼吸症候群、いびきの診断治療に携わってから早や25年以上になります。
小児の睡眠時無呼吸症候群と突然死との関連、睡眠時に無呼吸を呈する小児アデノイド、口蓋扁桃肥大の下気道に及ぼす影響を研究したことが現在の私、及び診療所を作り上げたと思っております。
その後研究は大人のいびき、睡眠時無呼吸におよび、はたさては 上気道の生理学を追究したあまり上気道を支配する一本の神経線維、一本の神経細胞の研究にまで及びました。
臨床医としては少し回り道になったかもしれません。このような回り道もしましたが、上気道の呼吸生理学、耳鼻咽喉科学を睡眠時無呼吸症候群に応用することが出来たものと自負しております。
25年前は睡眠時無呼吸などとは呼ばず耳鼻科医自身も上気道の狭窄によって生じるいびきを持って疾患の代名詞にしていた感があります。
平成2年開業当初も睡眠時無呼吸がどうして耳鼻科なのか、患者様自身も戸惑うことが多いと思い、診療所の案内にはイビキとだけご案内しておりました。
日中傾眠、無呼吸などを訴えてくることも少なく、診察するのはいびきの音源が人迷惑な、ベッドパートナーに嫌われたご主人か結婚前の妙齢のご婦人でした。
|
|
ようやく最近になって新幹線の事故やアラスカ沖のタンカー事故でいびきと睡眠時無呼吸症候群がほぼ同義であることの認識が患者様にも伝わり、当院耳鼻科を受診する目的動機も本来私がもとめていたものに近づいてきた感があります。
また睡眠時無呼吸に対する行政側の理解も深まり、患者様の負担も少なくして治療できる体制がほぼ確立されました。
数年前までは検査も治療も医療機関の持ち出しか 患者様の負担でしたので飛躍的な進歩といえます。
25年前に前秋田大学医学部耳鼻咽喉科教授、戸川清先生、前千葉大学医学部耳鼻咽喉科今野昭義先生と始めました終夜睡眠ポリグラフィー設置は睡眠時無呼吸を診断治療する私にとって念願でもありました。
このたび関係各方面の方からのご助言、励ましの中でようやく、終夜睡眠ポリグラフィー検査もできる有床診療所として移転開業できました。
睡眠時無呼吸症候群を通じて地域の皆様の健康維持に少しでも役立てれば本望だと思います。 |
|